Second Day

Chap 1

 

 

 

 闇の中、彼はふと目を覚ました。達巳は起き上がると目覚し時計を見やる。針は二時を指していた。

 起床時間には早すぎる。体内時計が正確に働いているため、いつもは二時半ちょうどに起きるのだが、今回は少し早い。

 貴重な睡眠時間を確保するため、達巳は三十分後に目覚ましがセットされているのを確認すると、再び睡魔に身を任せようとした。

「?」

 寝ぼけ眼のまま周りを見ると、彼の部屋という事には変わりないのだが、自分の身がベッドから落下していたことが解かる。

 寝相が悪いという記憶は無く、むしろいいぐらいだ。今まではベッドから転がり落ちるなんてなかったのだが、もしかしたら疲れているのかもしれない。

 達巳はベッドへと這い上がった。初秋なので朝は少し寒い。なんだか蒲団の中はぬくぬくしていて、身を任せればまたすぐに眠りに落ちていきそうだ。手を伸ばすと、すぐに熱の発生源が解かった。解かったと言っても位置ぐらいで、それがどんな形を成しているかは解からない。でも、熱源を抱きしめながら寝るのも気持ちいいんだろう、そんなことを考えながら無意識にそれを引き寄せて抱きしめる。触れた感触は柔らかく、お天道様のように暖かい。息を深く吸うと、桃のような甘い香りが鼻腔をくすぐった。

「達巳さん、達巳さんっ」

 また眠ろうとした時、誰かが彼を呼ぶ声がした。意外と近くからで、ささやき声だ。

 達巳さん。そう彼のことを呼ぶ女の子が、昨日家にやって来た。

 彼女、幸天は小天使から聖天使になるための試験のために、今月の終わりまで彼の家に住むことになった天使である。試験の合格基準は、達巳が幸天に心からのありがとうを言うこと。嘘偽り無いかを判定する道具もあるらしいので、達巳が何となく言っても合格ではないのだ。

 言う時間も決まっている。その時間は最終日の二十三時五十分以降、つまり十分間しかカウントされない。なるほど、本当に感謝の気持ちがなければこの時間まで対象者は付き合ってくれないだろう。

 昨日は大変だった。夕飯を食べ終わった後、食器を洗って風呂に入って、さぁ寝ようとなった時だった。

 

「幸天、少し待ってて」

「どうしたんですか?」

 食器の片付け、風呂洗濯等が一段落し、達巳は幸天をリビングに残して、急いで二階に上った。

 自分の部屋を覗き込む。ベッドも一応整ってるし、勉強机の上もそれなりに片付いている。教科書やプリントとかが絨毯に散らかっていないのを確認して、また一階に下りた。

「どうしたんですか?」

「おれの部屋の散らかり具合を確認してきたんだよ」

 大抵は綺麗にしてある。週一に掃除をしているし、学校からのプリントも整理している。特別汚くなる時はテスト前だろうか。問題集とか教科書とかが出しっぱなしになっていて、足の踏み場が無い時がある。今回はテスト前ではないが、一応確認しておいた。

 幸天を二階まで連れて行き、自分の部屋の中に案内する。

「幸天はおれの部屋で寝て」

 その言葉を聞き、幸天は怪訝そうに達巳を見る。

「達巳さんはどうするんですか?」

「おれはリビングで寝るよ」

「布団は有るんですか?」

「とりあえずは」

 今彼の部屋にあるのは冬用布団。とりあえずっていうのは、それ以外の布団が夏用だからだ。凄い薄くて、あったら気持ち楽になるぐらいのもの。

「敷布団はあるんですか」

「いや、ないけど」

 達巳はかぶりを振った。

「リビングにソファーって有りましたっけ?」

「ないよ」

 あるのは椅子四つにテーブル一つ。後はテレビに電話にその他諸々一般家庭にある最低限のもののみ。

「リビングの床ってフローリングでしたよね」

「まあね」

 ダイニングキッチンだから、フローリングが当然。

「と言うことは、達巳さんは硬い板の上で寝ることになるんですよね」

「うん」

「ダメですよっ!」

 突如の叫び声に、軽い耳鳴り。彼女は少し大きすぎたと少し反省しながら、言葉を続けた。

「わたしが突然来たんですから、わたしが下で寝ます」

「いいから、おれが下で寝るから」

 彼がひらひらと手を振ると、彼女は少し俯いて、

「わたしのせいで、達巳さんが嫌な目に会うのはいやです」

「でも、おれも女の子にそんな仕打ちをするなんて、良心が――」

「さっき足で踏んだじゃないですか。踏みましたよね。踏んでましたよね。あれ結構痛かったんですよ」

「あー……、だから、そのお詫びと言うことで、な」

 しまった。幸天は軽率な発言をした自分を詰る。

「明日はどうするんですか?」

「明日も……かな。でも明後日はあてがあるから」

「あて?」

 彼女は首をかしげる。

「ああ、一階の元両親の部屋なんだけどさ」

 幸天はつと顔を上げた。しかし『元』という言葉について訊く必要はなかった。対象者の身辺情報はすべて把握している。もちろん家族構成だって然りだ。

 達巳の両親は、彼が小六の時に二人同時に他界した。原因はデータベースにも乗っていなかったので解からないが、それから達巳はずっと一人暮らしをしてきたのだ。

「達巳さん、その部屋はどこにあるんですか?」

「一階のトイレ前の部屋」

「じゃあわたしはそこで寝ます」

「いや、ちょっと待って」

 彼が言い終わるのを待たずに、幸天はとっとと下に行ってしまった。

「あの部屋はな……」

 苦笑し、頭を掻きながら彼も下に行く。

 下りて右に曲り、リビングの前を通って奥に行き、さらに右側にその例の部屋はある。その扉を開けて、幸天は呆然としていた。その幸天をどかして、達巳も中を見る。

 この部屋は掃除などしていなかった。たまにするとしても換気だけで、それも月に一回しか行わない。他の部屋もあまり換気しないのだが、人が動くと動かないでは空気の流れ方が変わる。家というものは人が居てこそ長持ちするのであり、放置しては空気がよどみ、長くはもたない。そして、空気がよどむと言うことは、その場の臭いが逃げないと言うことでもある。

 布と言う布にはもちろん、周りの壁にでさえ臭いが染み込んでいそうだ。臭いも凄いが、溜まった埃の量が半端じゃない。ベッドの上もタンスの上も照明器具の上もカーテンレールの上も、すべてかき集めればちり積もって富士山になりそうな感じだ。赤青黄色をなす十数着の服がすべてが散乱しており、薄汚く変色している。後々気付いたのだが、お父さんはヴィンテージもんのジーンズを数着持っていた。売れば幾許かの金になっただろうにと思ったのだけど、その時にはもうカビの臭いが発されていたので、それは泣く泣くそこに放置した。

 捨てればいいのに、掃除すればいいのにと何度も思ったことはある。あるけど、どうしてもできなかった。時間がかかるとか、面倒臭いとかの他に、もっと大きな理由があるような気がするのだ。

 解からないのだ。なぜか片付けたくないのだ。この部屋を見ると溜まりに溜まった溝を掘り返すような、渦を巻いた恐怖心が生まれる。酸素濃度が低いわけでもないのに、妙な息苦しさを感じるのだ。

 とりあえず、ここは人間以外のものでもほとんど受け付けない腐海となっている。

「ここで寝るか?」

 一応、絶句している幸天に訊いてみた。

「いえ、できれば遠慮したい気分です」

 この中で寝てしまったら、一晩で体にキノコが生えそうだ。比喩でなく、本当に。

「だから、休日中に片付けて、おれか幸天の部屋にできればいいかな、とか思ってるんだけどね」

 幸天が来たことは何かの起点なのだ。この部屋を掃除できないでいた不明瞭な理由を吹っ切れと、そう告げているのかもしれない。

「二日で終わりますか?」

 お互いに腐海を一瞥して。

「二人でやれば終わるんじゃないか……なぁ」

「自信なさ気ですね」

「さすがにないよ」

 あと二人、仕事を手伝ってくれるであろう人物が見当たるのだが、幸天と一緒に住んでいるなんて話をすることはできない。

「とにもかくにも、幸天はおれの部屋で寝て」

「ですけど……」

 やっぱり納得いかないらしい。幸天は幸天なりに後ろめたいのかもしれない。

「大丈夫だって、安心して」

 達巳はその部屋のドアを閉める。片付けるにはどれだけかかるのだろうと頭の中で計算しながら、心の中で溜息をついた。

「さ、寝よう」

 幸天は不承不承首を縦に振り、達巳はリビング、幸天は二階へと向かった。

 彼がリビングに入り、夏用布団をどこにしまったっけ? と思案し、自分の部屋にあるんだったと気付いたところで、上から幸天に声をかけられた。

「達巳さーん」

 彼はリビングから顔を出し、

「何か不都合なことあった?」

「違うんです」

「じゃあ何?」

「達巳さんの部屋って床が絨毯ですよね。しかも二人簡単に居れる位広いですし、だから達巳さんはそこで寝ましょうよ」

「それじゃ意味がないんだってば」

「わたしが問題ないなら平気ですよね」

「おれが問題あるから平気じゃない」

「別に達巳さんは邪な気持ちを抱いているわけじゃないんでしょう?」

「そりゃあ、そうだけど」

「だったら平気ですよ♪」

「そんな楽しそうに言われても……」

 数秒間、幸天は黙考し、そして切り出した。

「わかりました――――わたし、野宿します」

「なんでそうなるんだっ!」

 上にいる幸天に、下にいる彼からの精一杯ツッコミ。

「わたしが悪いんです。突然お邪魔しちゃいましたから。だから、わたしは責任とって野宿してきます。そうすれば問題ないんですよね」

「野宿なんてさせたら目覚めが悪いからさ、おれは平気だから」

「迷惑をかけたくないんですよ。お願いします。駄目だって言ってもわたしは諦めませんからね」

 ここまで頼まれたら……。

 不本意ながら――覚悟を決めるしかないな。

 

 そんなこんなで朝になった。だから達巳は自分の部屋で寝ている。幸天がベッドの中で寝ていて、彼は床で寝ていた。

 はずだった。

 ―――なぜ、今おれはベッドの中に居るんだ?

「達巳さん」

 なぜ、おれは名前を呼ばれているんだ?

「達巳さんってばぁ」

 おれが今、抱きしめているモノは、もしかして、もしかする?

 血の気が引いてゆき、顔が真っ青になる。それと同時に顔が赤くなってゆく。紫色になっているということは無いと思うけど。

 嫌な予感がする中、コマ送りで、目をオープンザセサミ。

「達巳さん……きつい……です」

 目の前には、赤い顔をして、上目遣いで達巳を見ている、幸天、が。

「わぁぁあっぁぁっっぁあ!?」

「きゃぁぁっぁあっぁあっ!?」

 まだ日も昇らない宵時に、叫び声がこだまする。

 早い朝は、始まった。

 

 

 

 

 

「達巳さんの意思……ではないんですね」

「うん……寝ぼけてたからさ」

 視線を合わせるのが気まずく、目線はそらしたまま。

「そうですよね。そういう思想を持っている人だったらわたしがここに来るわけがありませんし……それに……」幸天の顔が心なしか赤くなる。「下腹部の感触は、男の人の生理現象――――」

「言うな!」

 言葉を遮ったはいいが、ほぼ手遅れ、むしろ無意味ではないか。叫んでから何となくソノ現象を起こしていた部分を覆い隠してため息をついた。

 今は朝の七時である。幸天の作った朝食を食べた後、さっきのことについて言い訳をしていた。本当はあの後すぐにしてもよかったのだが、気の動転が収まったらもう二時半になっていたので家を出なくてはならず、説明をする暇がなかったのである。

「それはそうと達巳さん、どうしてあんな時間に起きたんですか?」

「バイトのため、かな」

 親がいない、つまり自分でお金を稼ぐしかないため、彼はバイトを行っている。

 仕事内容は新聞配達。毎朝早く起きなければならないが労働時間が少ないために学業に支障が出ないのが魅力だ。月八万をそのバイトで入手している。家賃を払う必要がないため、これでもやっていけるのだ。

 しかしながら、午前三時前では朝日が当たり前のように拝めないし、空は真っ暗で逆に星空を拝める。秋のこの時期では、この時間帯の寒さは肌に突き刺さる寒さだ。雨の日も風の日も勿論休めない上、朝が早く睡眠不足にさいなまれるのだから、辛くないといえばそれは嘘になってしまう。

「そう言えば、幸天ゴメンな、起こしちゃって」

「あ、大丈夫です。達巳さんだってこの時間に起きてるんですから」

「そう言ってくれると助かるけどな」

「本当ですよ。達巳さんはいつものことをしていただけなんですから。……本当はわたしが突然来たのがいけないんですよね、ごめんなさい」

 大丈夫だから、と言いかけて、達巳はふと考える。

 昨日からだが、彼女は自分自身が悪くないことですら自分のせいにしようとしている。できるだけ自分に負担がかかるようにしている。それはなぜなのか?

 彼女は天使だから、自分に一ヶ月つくす天使だから彼女は謝るしかないのだ。自分が幸天の立場だったら多分そうするだろう。しかし―――

「幸天、あのさ」

「はい、なんですか?」

「あの……意味もなく謝るのはやめないか?」

 一瞬、幸天の表情が曇る。達巳は慌てて付け足す。

「確かに幸天が突然来たことにも非はあることにはあるけど、もうおれは納得してるからさ、それは昨日の罪で。つまりもうその件に関しては謝らなくて平気なんだよ。朝のことは明らかにおれが悪いだろ。そういう時は、おれが謝るのが相場ってもんじゃないか。だからさ、天上界にいた時となんら変わりなくていいからさ、もっと気軽に行こうよ」

 幸天はきょとんとして達巳を見ていた。それからややあって、くすくす笑い出す。それに同調して首から下げられているペンダントが小さく揺れた。今はそのペンダントが服の外に出ている。銀の鎖の先には、十字の銀プレート――わずかなダイアがプレートに沿って十字を形成しており、その真ん中にピンクトルマリンが添えられている――がついていた。

 笑っている幸天を見て、今度は達巳がきょとんとする番だ。

「え、どうしたの?」

「あ、いえ」と言いつつも笑いながら「達巳さんって、優しい方だなって思って」

「そうかな」少し照れくさくなって頬を掻く。

「そうですよ。当たり前の事を諭すって、難しいんですよ?」

「褒められたのは素直に嬉しいけど、とりあえず、それはおいといて」

 物を運ぶ動作をして、コホンと一つ咳払い。

「でもさ、昨日から幸天がなんだか緊張してたから、どうしても解いてあげたくて。ただそれだけだよ」

「……わたし、緊張してました?」

「うん、何か気負ってた感じはした」

「そうなんですか……」

「初めての試験だから緊張するのはよく分かるけどな」

「えっ」

「え?」

 幸天が驚いたので、達巳も驚く。

 彼女の目は澄み切っていたが、広大な、深い深い海原を泳いでいた。過去の遠い記憶と言う名の海原を。

 一瞬だけ垣間見えたその瞳を、彼はいつの日か見たことがあった。

 どこで見た? 何処だ? 何故だ? どうして――――。

 ――――――ごめんね、達巳。

 誰の声だ? 何時聴いた? 聴き覚えのある声。聴きなれた声。記憶が蘇る。其のシーンが鮮明に繰り返される。

 ――――――――――許して。

「達巳さん?」

 幸天が声をかけると、達巳ははっと顔をあげた。

 彼は汗をかいていた。暑くも無いこの時期に、つまり冷や汗を。

「大丈夫……ですか?」

「ん……平気」

「……ならいいんですけど」

 言いつつも、やはり心配そうだ。

「本当に大丈夫。発作みたいなものだからさ」

 年に一、二回、この衝動が襲ってくる事がある。ただそれが過ぎればなんとも無い、嘘であったかのようにけろりとしてしまうのだ。

 だけど初めて目撃したものにとって納得できるものではない。大丈夫だと言う事を示すため、達巳はいつも通りの表情を作って違う話題を出す。

「幸天、服はどうするつもりなんだ?」

 試験で使用するものはすべて現地で調達しなくてはならないので、幸天は初めに着ていた洋服とお金以外、何も所持していない。つまり服も調達しなければならないのだ。

 今、幸天は達巳の服を着ている。本当は昨日着ていた服を今日も使いまわす予定だったのだが、幸天はそれを忘れて洗濯機でまわしてしまったのだ。もちろん乾燥機なんて贅沢品はなく、仕方がないので、サイズが大きく相当ぶかぶかなのだが達巳から借りるほか無かった。

 借りた、つまり今は、下着をつけていないはず。

 できるだけ考えないようにしていたが、こういう話題になるとやはり考えてしまうのだから、やはり男は阿保だ。

 切り出した事に少々後悔しながら、達巳は幸天の次の言葉を待った。

「今日買ってきます」

 やっぱり、と言った答えが返ってきた。

「店とか解かる?」

「はい。達巳さんが通っている学校の近くに、ショッピングモールがありますよね?」

「ああ、あるよ」

「確かそこの二階に、婦人服売り場があったはずなので、そこに行ってみます。もちろん食器とか必要なものも買い揃えてきますので」

 ここまで知っているとは。情報量の多さには舌を巻く。

「ほとんど把握してるんだな、おれの身辺情報」

「はい。天使を舐めてもらっちゃ困りますよ」

 魔法も使えるし情報量も多いし、舐めたもんなら噛み付かれそうである。発言や行動には気を付けようと心に決めた後、達巳はチラリと時計を見た。七時二十分だ。

 家から学校まで四十分を要するので、そろそろ出なければならない。土曜日だが部活があるのだ。

「それじゃ、おれは今から学校に行くから。お店の開店時間解かってるよな?」

「当然ですよ。九時半、からですよね」

 ここまで把握しているのであれば、一緒についていかなくても平気であろう。

 進行方向が一緒なので共に出ることも可能なのだが、時間が食い違う。もし幸天が今ここを出たならば、一時間強ほどの時間を弄ぶ事になる。だから達巳が先に出て、一時間ぐらいしたら幸天が家を出ればいい。

 達巳は中学時代から使っているアディダスのロゴが入ったスポーツバッグを肩にかけると、リビングのドアを開けた。

 背中から、声がした。

「いってらっしゃい」

 笑顔から繰り出された言葉。

「え……あぁ」

 久しぶりのその言葉。

「――――いってきます」

 自然と、口元に笑みが浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

   HR

  

  まだ序章って雰囲気がありますね、やはり。

  風呂場でドッキリはないので、期待しないで下さい(笑)

 

 

 

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ボツネタ

 

 彼は転がるようにしてベッドから脱出した。お陰で腰を強打する。

「いてててて……ゆ、幸天、おはよう」

「お……おはようございます。達巳さん」

 

 二人が大声で叫んだ後の描写。別に次の行動は想像でもいいな、と思って、削除。

 

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