通し番号3

055.歴史に光

 

 

 私は小説を書いていた。

 物語の始まり。均衡が崩れるその日。

 少年、名前は光、が雨上がりのある日、水溜りに落ちてしまう。

 

 

 水溜りの中の、虹色の国。

 黄色い空に青い太陽、地平線には緑色の星が散りばめられていて、木々は紫色に染まっている。

 水溜りにに落ちた少年の名前は光。彼は赤い草が生えている原っぱに倒れていた。どこかを打ってしまって立てないと言うのではない。あまりにも奇妙な世界に、光は呆然としていたのだ。

 突然空が暗くなった。誰かの顔が彼の視界を遮った。驚いて光は立ち上がった。

 目の前で笑っている、彼の名はクロ。

「君はオレと同じだね」

「どこが同じなの?」

 クロは相変わらず笑っていた。

「君がこの世界には無いはずの、白を身に纏っているからだよ」

 光は服装が真っ白で、クロは服装が真っ黒だった。

「この世界で黒を持っているのはオレだけなんだ。白を持っているのは君だけなんだ。ねぇ、友達になろうよ」

「うん」

 

 

 

 

  HR

 

  かなり短いです。

  虹の国の物語(仮題)も平行小説ですね。

  同時進行。そしてどうなるか。どちらもまだ構想ねりねり中です。

 

 

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